
ダイヤモンドの鑑定書を発行している鑑定機関は、みな一般の民間企業です。ダイヤモンドのグレードには、国で定められた統一基準はありません。
日本の多くの鑑定機関は、アメリカのGIA(米国宝石学会)の基準に基づいて鑑定を行っていますが、その鑑定結果にはある程度ばらつきがあります。そしてそのばらつきは、今よりも昔の方が巾が広かったと言えます。
こうしたなか、国内では昭和52年に主だった鑑定機関が参加してAGL(宝石鑑別団体協議会)が発足し、鑑定・鑑別用語の統一などの他、鑑定機関ごとのグレーディングのばらつきを狭める努力を開始しました。その為、ばらつきは次第に狭まり、鑑定基準はより厳しい方に統一されてきました。
この結果、今の鑑定書に比べて昔の鑑定書は、鑑定内容が甘い場合が多いと言えます。
昔の鑑定書が付いたダイヤと、今の鑑定書が付いたダイヤがあった場合、記載されているグレードが同じだったとしても、昔の鑑定書付きのダイヤの方が実際にはやや下回る品質である事が多いわけです。
しかしこれは、ダイヤモンドの品質が劣化したのではなく、あくまでも鑑定書の基準が変わったことによるものです。
こうした事から、鑑定書に書いてあるグレードが同じであっても、古い鑑定書の付いているダイヤの方が、新しい鑑定書の付いているダイヤより安くなる可能性があるわけですが、それは、そのダイヤが最初から持っていた本来の価値であるとも言えます。
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